仕置き人系。当時の廓文化が垣間見られて面白い。
おっさんくさい猫神様の活躍も見たかった。
感想はまたあとで。
廓の与右衛門 控え帳
主人公は島原遊郭の門番を務め、日々を過ごしている与右衛門という男。
この与右衛門、元は腕の立つ武士だったのだがひょんな事から「吉原の闇の組」に加わり「闇夜の歳三」と恐れられた男だった...。
ゴタゴタに巻き込まれ、吉原から姿を消し島原で与右衛門として暮らしていたのだが、そんな歳三を周りが放っておく訳もなく...
遊郭を巡る騒動とそれを始末してゆく裏稼業の人たちを描いた短編集。舞台が舞台なだけにちょっと色っぽい描写もあります。
廓を舞台にした作品では
も良いのですが、この与右衛門さんの物語も中々。
つくもがみ貸します
深川で一風変わった古道具屋兼損科屋(様々な品物を安価で貸す店のこと)を営む清次とお紅。
何が変わっているのかというと損科屋で扱う商品の多くは「付喪神」である事。
姦しい彼らを上手く使い、持ち込まれる不思議な事件を解決!してゆくお話。
妖と人が割と和気藹々しているしゃばけシリーズとは違い、この付喪神達は直接お紅達と話そうとしません。そこれを踏まえた上で上手く話を持ってゆく清次とお紅は流石。
幼なじみのお紅に思いを寄せる清次と、姿を消してしまった想い人を探し続けるお紅にヤキモキさせられましたが、ちゃんと収まるところに収まってよかったです。
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