チーム・バチスタの栄光　読了。

チーム・バチスタの栄光
あらすじ：アメリカより凄腕の外科医、桐生を引き抜き最強のバチスタチームを編成した東城大学医学部付属病院。成功率6割と言われるバチスタ手術（心臓の難しい手術方式）だが、桐生のチームは奇跡とも呼べる26回連続成功を収めていた。しかし立て続けに3例患者が術中死してしまう…。違和感を感じた桐生は院長に事故か、ミスか、悪意を持って引き起こされた事件なのか相談。院長は何故か「愚痴外来」と陰口をたたかれるほぼ窓際「不定愁訴外来」担当の田口に調査を依頼して…第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作｡

いやー。面白かったです。ガーーっと読んじゃいました。
事件の経緯自体はそんなに目新しいものではないような感じですが、取り巻く登場人物が濃い濃い。筆者の海堂尊さんは本業はお医者さんだそうで、ミョーにリアルな描写があったり、かと思うとニヤリとさせてくれる表現があったりで本当に文筆業を本業としてないの？と首を捻っちゃうトコもあったり（誉め言葉です）。
なんといっても中盤あたりから出てくる厚生労働省より使わされた『火喰い鳥』『ロジカル・モンスター』白鳥。かなりぶっ飛んだ自己流の調査方式で病院内を引っ掻き回してくれます。
医龍がらみで（ただ単にバチスタという名前にフォオオとなっただけですが）読んだ本ですが、かなりオススメ。シリーズ化すると白鳥メインの話になりそうだけど（田口先生結構好きフォオオ）、期待しちゃいます。

しかし帯に『ロビン・クック＋白い巨塔＋阿部寛――医学ミステリーに超大型新人登場！』とアオリ文句があったんですが、阿部さんは誰の役なんだろう…トリックの上田教授のノリで据わった目で白鳥の役もいいなあ…でも田口センセの役も捨てがたい（なんといっても白衣フォオオ）